オフショア

オフショアの成功と失敗

今の現場のエンドユーザーは、オペレーションセンター業務で日本語を直に話す必要のない業務は、ほとんど大連のオフショアに出しているそうだ。

強気な値引き戦略と、反面サービスが悪いと陰口を叩かれる背景には、そういう大胆なオフショア移管があるのだろう。

システム開発に関しては、ひと昔前ほどはオフショアオフショア言われることはなくなった。5、6年前だと寄ると触ると中国中国言っていたが、散々失敗こいたので、発注側との密な相互コミュニケーションが必要な工程は、オフショアではリスクが高過ぎると身に染みたんじゃないかと思える。

オフショアの成功

反面、いったん定型化定量化してラインに乗って、あとは手足目口を動かすだけという作業だと、コストが低いところでやる方が圧倒的に有利になる。どう考えても、日本人が日本でやるより中国人が中国でやる方が安い。

日本人が中国その他のオフショアに対してアドバンテージを持てるのは、みなまで言わずとも先回りして必要な要素を全てそろえる密なコミュニケーションと、いちいちこと細かく対価を支払わずとも自然と付加される品質やモラルだろう。

そこが日本人が日本でやる場合のアドバンテージなのだから、上長からの干渉を嫌って引き篭もる若手とか、品質軽視で進捗だけ乗せてくる中間管理職とか、発覚していないバグはバグではないから言われるまで対応する必要はないと考える現場技術者は、日本人としてのアドバンテージを自ら捨てている。

アドバンテージをドブに捨てていたら、そりゃ仕事を全部中国やインドや韓国に取られても自業自得ということになる。

オフショア移管に際して、企業は現地作業員を人格としてはまったく信用していない。

なのでシステムにはセキュリティ制限が多く、あれも出来ないしこれも出来ないという制限がたくさんある。

つまり悪いことをしてチョロまかそうと思っても、そもそもそれをやれる機能がないとか、やった行動は全て履歴に残って管理されるということになる。

中国や韓国では、保身のためにウソをつくのは当たり前だし、自分の利益を拡大するために雇用者を騙してチョロまかすのも当然の権利になっている。

また贈収賄も大変多く、上位者に対して賄賂を用意しておかないのは、日本において年末年始の挨拶を怠ったりお歳暮お中元を贈らないよりももっと非礼なことになる。

騙した方が悪いのではなく、騙された方が間抜け。

自分の権限を最大限に私的利用しないのは愚か者で、穴が開いていたらそれを最大限に活用するのは当然の権利。

日本的な常識としては信じ難い概念だが、大陸や半島の文化ではそれが正当になる。

あちらでは正当なのだから、それを非難しても仕方ない。ところ変われば法も違う。
法が違うことを認識していない方が無知なだけ。

オフショアにはそういう文化差リスクがある。

オフショアの文化差のコスト

文化差リスクをヘッジするコストを考えると、オフショアは必ずしも低コストではない。

オフショアにはないことをやれる日本人は生き残っていけるだろうし、オフショアのリスクを理解して現地作業員を正しく信用しない企業も生き残っていくだろう。

オフショアの表面上の利点に目を奪われて、リスクを理解せずに突っ込んだり、オフショア的なことを無理に日本に適用するところは、企業であれ個人であれ段々左前になっていくのではないかと思える。

といった日記を書いていたら、シャープの亀山モデル終了の背景の記事があり、本当の最先端以外はすぐにサムスンや中国企業に追いつかれ、コスト競争ではあちらに負けるのでやる意味がないという内容でした。

いったん技術を世に出したら、それは必ず盗まれる。

中国や韓国は盗んでコピーすることをまったく躊躇わない。

特に日本に対しては遠慮しない。

労務コストでは中国にまったく敵わないし、韓国財閥のやり方はナチスと同様に全国家の力を一点に集中するやり方なので、民間企業が個々に対抗していても敵わない。

日本が中国と同じ方式を取ることはまったく不可能だし、韓国の全体主義方式に倣うのは、かつて歩んで破綻した帝国時代のやり方と同じなので非常にリスクが高い。

中国や韓国のやり方は、技術は他国の先端技術を模倣すること前提で、極端な傾斜投資を活かして追い抜くものなので、調子良いように見えても真似るべきものではないのでしょう。

でも背に腹は代えられないので、多くの日本人が日本人らしさや日本としてのメリットを捨てていくような気はしますね。

会社の社内財形の部門がなくなり大連に移管されました。そのため従来は最短で5日間で振り込まれた払戻金が、今や10日以上かかって振り込まれてきます。

もともとアルバイトで運用していたのに、それでも人件費や輸送費を掛けてでも大連のほうが安いのか?と疑問に思ってしまいますが、間接部門の海外移管はサービスダウンを前提としているようです。



オフショアセンターの多様化

うちの会社は、大連、上海、深センに中国センターがあります。最近、武漢にもできたらしいです。今後は成都にもできるようです。

その中でも品質の差が生じていて、一番人気は大連。やはり日本語を理解できるSEが多いのと反日勢力が少ないし時間も融通が利きやすいのがいいみたいです。

上海は、成金の子息が多いので変なプライドで仕事をするし反日の拠点みたいなもんなので、時間内で出来ることしかやってこないし文句が多いです。

深センは地方出身者が多く、品質以前の問題があるのと、スケジュールという概念が全くないです。

人数的に中国のリソースを使うのが多いのですが、今後はインドにも力を入れていくようです。まだ、インドはヨーロッパの外注が多いですね。

プロジェクトでは必ず海外リソースを使わないと、社内審査が絶対に通らないので、いかに影響度のない部分を使うかがキーになります(笑)

中国の品質が余りに悪いので、最近は日本に中国人を呼び寄せて、横浜や沖縄に常駐させ、日本人管理のもとに作業させる、というケースも増えてきました。



中国に出すのは、本当は市場競争原理に基づくコストベースなのではなく、政治的な配慮なのかな? と思うこともままあります。

学生時代、中華圏からの留学生では、北京、上海、広州、台湾の人とそれぞれけっこう話ましたが、北京が一番プライドが高くて中華的で、上海や広州の人はさばけていてざっくばらんで、台湾がもっとも親日的で話していて楽でした。

上海も、20年前と今とでは状況が違いますから、金持ちになったことで考えも変わったでしょうし、金に釣られて色んな人が入ってくるから、反日派閥も出来たことでしょう。

大連は色んな企業が力を入れているみたいですね。日本にとっては北京や上海や重慶よりも重要な都市かも知れません。

もっとも、大連出張したら現地のタクシーに、日本人は放射能ついてるからということで乗車拒否されたなんて話も聞きましたが(苦)
オフショア開発は大連、上海、深セン www.xn--wimax--n90ny56t.net

その人はその後、日本語は封印して英語で通して、韓国人のフリして通したと言っていました。日本人の国際評価とは今はそうなっているんだと実感しますね。

クラウドの登場

2018年の時点ではオフショアオフショア連呼するようなことはなくなりました。

クラウドがシステム開発に入り込んできたので、一品物のシステムを作る必要がなくなってきて、業務が平準化されてきたと言えると思います。

欧米ではERPといえばSAP、SAPが導入されている企業が多く、買収や合併でもシステムの連携は比較的短期間に実現できてしまう現実がありました。

さらに進んでクラウドの世界になると、自社でサーバを持つ必要もなく、開発をする必要もほとんどなくなります。

金融機関や行政、特殊な製造業などはやはりクラウドでは事足りないのですが、物流などはクラウドでも十分ではないかな?と思います。